Panasonic Order System　FRC28とFRC08は何が違うのか？？

パナソニックオーダーシステムで定番的人気を誇るロードフレームセット2モデル。

実際どのように選べばいいのか？？細部を徹底比較してみました!!

左：FRC28（画像は完成車モデルのORC28）

右：FRC08

この距離で見ると違いが分かりにくい両者ですが、大きく違うのはステム形式とダウンチューブ径。

FRC28⇒ダウンチューブ径28.6

FRC08⇒ダウンチューブ径31.8

と、FRC08の方が見た目にもややボリューミーな印象。

パイプ素材の違いも大きいですが、やはりFRC08の方がかかりの良い、グッと前に出る漕ぎ味です。

一方のFRC28はしなやかでマイルドな所謂”クロモリらしい”オーソドックスな乗り味。

左：FRC28　アヘッド

右：FRC08　スレッド

共に1インチのクラシカルなヘッドチューブ径。線の細いヘッドチューブはやはりバイク全体の筋が通りキレイな佇まい。

●FRC28は現代的なアヘッドステム。

⇒ハンドル交換が容易、ラインナップが豊富、高剛性等

●FRC08はトラディショナルなスレッドステム。

⇒クラシカルな雰囲気、クロモリフレームと相性良い線の細さ、しなりによる乗り心地の良さ

と、それぞれメリットがあります。

フォーク交換等、ある程度の金額が必要ですが、アヘッド⇒スレッドやスレッド⇒アヘッドへのカスタムも可能です。

続いていよいよフレーム細部の造形について。

左：FRC28　全塗装

右：FRC08　メッキ出し

エンド部分はどちらも精度の高いロストワックスエンドながら、

FRC08がメッキ出しとなっており、仕上げにおいて1ランク上。

クイックレバーによる締め付けで、塗装に皺が寄ったり、割れたりということがありません。

チェーンステーもメッキ出しか否かの違い。

チェーンが跳ねて、チェーンステーにヒットした時に、塗装が剥げるか否かの差は大きいでしょう。

アップ過ぎて分かりづらいですが、リアブレーキブリッジです。

どちらもPanasonic刻印の入ったオリジナル小物が所有欲を満たしてくれますが、

FR08はシートステーとの溶接部にラグを用いる事で仕上げのキレイさと強度を確保。

ブレーキタッチのフィーリングに現れるほどの差ではありませんが、見比べると差は歴然です。

ボトルケージ台座。

ここにもORC08には菱形の補強が入っています。

 

続いてはラグ。

どちらもPanasonic オリジナルのロストワックスラグを採用し、高い精度を実現していますが、

ORC08は更に応力解析を行い強度に不要な部分を削り込んだ3Dリッジラグを採用。

軽さもですが、エッジの効いた仕上がりが◎

FRC28のプレーンでオーソドックスなラグも捨てがたい所ではあります。

左：FRC28　バンド式（28.6）

右：FRC08　直付台座

フロントディレーラーの取り付け方法も異なります。

どちらも一長一短ですが、より強固な固定力ならバンド式、スッキリとした仕上がりと軽量化なら直付でしょうか。

ちなみにFRC08の方がの直付け台座裏。しっかりと肉抜きが施されています。細かい部分も抜かりなし。

上：FRC28

下：FRC08

Panasonicのクロモリフレームの特徴的な部分でもある、集合部。

FRC28に使用されるのがノーマルモデル。

FRC08に使用されるのが3Dリッジラグモデル。

Panasonicさんに質問したところ、固定力やフレーム剛性において、両者に大きな差は無いこと。

実際当店でもオーダーの際にここの形状でフレームを選ぶ方もいらっしゃいます。

どちらのラグも左右のシートステーが非常に近い位置まで絞られるのが特徴的です。

後ろからのシルエットが非常にスッキリと仕上がります。

FRC28（フレームセット）:定価￥95,000-～⇒当店価格￥85,500-～

ＦＲＣ08（フレームセット）：定価￥120,000-～⇒当店価格￥108,000-～

(全て税抜）

当店価格でその差￥22,500-税抜で、

・使用するパイプの違い（パイプ製造方法の違い）

・ラグやメッキ出し、ボトル台座の補強版等、細やかな仕上げの違い

・ラグの違い（3Ｄリッジラグ）

他にもＦＲＣ08にはDURA ACEのヘッドパーツが付いて来たりと、お買い得感が高いのは事実。

FRC28にも

細身のダウンチューブによるしなやかさや佇まいのキレイさ

アヘッドステム採用による高剛性かつ簡便なシステム

プレーンでシンプルなラグ

等々、魅力的な要素多数。

「結局どっちが良いのか？？」

その答えはオーナーの使い方、走り方、やりたい事、ルックスの好み等で様々。

店頭では随時そんなモデル選びのご相談も受け付けております。

お気軽にご来店＆ご相談ください。

決して万人にとってではなく、自分だけにとって最高の一台を作り上げましょう◎

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