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”ハンガー下がり”
本日は最近触れていなかった、フレームジオメトリーについて書きます。
僕達はクロモリフレームが好きだ!!とオススメすることが多いのもココに深く関係してきます。
(もちろん、アルミ、カーボン、チタンetc.それぞれに良さはありますね。)
一概にフレームジオメトリと言いましても、色々な要素があり、
またその各部の兼ね合いにより意味が変わってきてしまい、
と、非常に複雑この上ない(だから奥深くおもしろい!!)ので、
本日は「ロードバイクのハンガー下がり」について。
分かりやすいPanasonicカタログの図を拝借。(写真が下手でごめんなさい。)
この図でいうところの「E」がハンガー下がりです。
・ハブ軸とBB軸の垂直方向の距離
ということになります。
「コレが違うと何が違うねん!!」という話ですが、
1.自転車の安定性(機動性)
2.ペダリングのダイレクト感
3.トップチューブの地面からの高さ
言い出すとキリがありませんが、ザックリこんな感じ。
まず、ハンガー下がりの「標準」とは、一体どれくらいかと申しますと、
ズバリ!!64mm
この数字が挙がります。
ココから下は面倒な人は読み飛ばしてください。
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700×23cのタイヤを履いたロードバイクのタイヤ外周が約2096mm(個体差アリ)
2096÷3.14÷2≒334mm→半径=地面からハブ軸までの高さ
334-64=270mm→半径-ハンガー下がり=地面からBB軸までの高さ
この270mmという数字、
身長170cm前後の人が歩いている時の重心の高さとほぼ同じになります。
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上記理由により、よく採用されるハンガー下がり64mm。
確かにとってもニュートラル。何か違和感があるわけも無く走ってくれます。
PANASONIC ORDER(POS)でも64mmがよく採用されています。
PANASONICのカタログに戻ります。(またまた写真が残念でごめんなさい。。)
「E」寸法がハンガー下がりなのですが、
60→64→68と、フレームサイズが大きいほどに数値が大きくなっています。
即ち、サイズが大きいほど、BBが低くなるという事。
コレは単純に背が高いほど、フレームサイズがでかいほど、重心が上にいってしまうのを防ぐ為。
では、逆にこれが必ずしも正解なのか??
というと、一概には言い切れません。
ハンガー下がりが大きい(BB位置が低い)→安定性◎
ハンガー下がりが小さい(BB位置が高い)→機動性◎
となり、よりクイックに反応性を高めたい場合はBB位置高めもアリ!という事になります。
逆に低くするとのんびりツーリングにサイコー!!となります。
特にツーリングや街乗りでは、BB位置が高いと相対的にトップチューブが高くなってしまうので、乗り降りのしやすさに注意が必要ですね。
ダラダラと書きましたが、僕が大事だと思うのは
「こうなのだ!!」と自分が思う状態に持っていけること。
「こうなのではないか?」と自分が思うことを試せる(形に出来る)こと。
現実的な価格でフルオーダーが出来る(こういった数字がいじれる)
クロモリフレームはとってもステキだ!!と、そう思います。
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